【余命】猫の糖尿病こんな症状になったら要注意【治療】

猫の糖尿病がどんどん進むと最後はどうなるの?

人言のように失明したり腎不全になったりするの?

今回は猫の糖尿病の症状や合併症について調べてみました。

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猫の糖尿病の症状について


糖尿病は血液中のエネルギー源(ブドウ糖)を細胞内に取り込めなくなる病気です。

そのために血糖値が上昇し体の主要な臓器にダメージを与えるものです。

猫が長い間飢餓きが状態になると肝障害を引き起こすので注意が必要です。


1 肥満の猫は糖尿病になりやすい?


猫の糖尿病のおもな原因は食べ過ぎや運動不足からくる肥満によるもの。

肥満の猫が糖尿病になるリスクは正常体重の猫の約4倍といわれています。

中年齢から高年齢のに多く、糖尿病と診断された猫の半数が10歳以上といわれています。


糖尿病には性差がみられる

メスはオスの1.3倍太りやすいといわれています。

去勢オスは未去勢オスの1.6倍太りやすく、避妊メス至っては太りやすさは約2倍です。

しかしながら糖尿病の猫うち「メスが3割、オスが7割」と、オスに多い傾向があります。


2 糖尿病のタイプ


糖尿病には「インスリン依存型いぞんがた」と「インスリン非依存型ひいぞんがた」の2つのタイプがあります。

では、それぞれの違いについて見てみましょう。


糖尿病のタイプ
タイプ 原因
依存型 自己免疫やウイルス感染、遺伝的なものが原因で膵臓から分泌されるインスリンの量が低下することで起きるもの。1型糖尿病とも呼ばれています。
非依存型 インスリンは正常に分泌されていのに、肥満などが原因でインスリンに対する体の反応が悪くなることで起こるもの。2型糖尿病とも呼ばれています。
備考 ※上記の1型2型という呼び方は人間の糖尿病の分類を流用したものです。

糖尿病の猫の8~9割が肥満や運動不足などの原因による非依存型の糖尿病です。


3 糖尿病の症状


ねこの糖尿病にはどんな症状がみられるのか、最終的にはどうなるのか見てみましょう。

猫の糖尿病の症状
ステージ おもな症状
初期 たくさん食べる、でも体重が増えない、たくさん水を飲む、たくさんオシッコをする…など。
中期 ※1.神経系に異常が生じると歩き方(後ろ足)がおかしくなる。細菌などの感染症(膀胱炎や皮膚炎)にかかりやすくなる。傷が治りにくい…など。
後期 食欲がなくなり痩せてくる。※2.糖尿病性ケトアシドーシスという状態になると嘔吐、下痢、ふらつき、意識障害などが起きる。
末期 腎障害の悪化や肝疾患を併発し黄疸がみられることがある。治療効果がなければ最終的に昏睡状態になり亡くなります。
備考 ※1.かかとを床面につけて歩くようになる。※2.血液が酸性になることを「アシドーシス」といいますが、糖尿病が原因で起きるものが「糖尿病性ケトアシドーシス」です。

既に慢性腎不全を併発している場合、インスリン感受性を下げるので治療が難しくなります。

また糖尿病そのものよりも、さきに腎臓がダメになって亡くなるケースが多いようです。


4 糖尿病の合併症について


人間であれば「糖尿病性腎症」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性神経障害」などの合併症がみられます。

これらは高血糖や動脈硬化によって障害を併発するもので三大合併症と呼ばれています。

では、糖尿病の猫がこれらの合併症を引き起こすことがあるのでしょうか?


猫に三大合併症があるのか
障害 猫の場合
腎症 今のところ糖尿病と腎症の関連性を示すような報告はされていません。
網膜症 糖尿病による猫の網膜症や白内障はみられません。
神経障害 神経系に異常が生じると後肢の運動失調がみられます。原因はわかっていません。
備考 糖尿病は中年齢以上で発症することが多く既に慢性腎臓病を患っている猫がほとんど。そのため糖尿病と腎症の関連性を示す詳細なデータをとるのが難しいようです。

猫が糖尿病で失明することはありません。白内障なども加齢によるものが大きいでしょう。

人間と違うのは、猫が重度の糖尿病になると肝障害を引き起こすこということ。

猫を飢餓状態にすると正常な肝細胞が脂肪に置き換わり、脂肪肝による肝障害を引き起こします。

糖尿病で猫の食欲がなくなり痩せてくるような段階では脂肪肝が進行しています。


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糖尿病の治療について


糖尿病の治療は「食事療法」と「運動療法」が基本になりますが、

毎日インスリンを投与して血糖値をコントロールしなければならないケースもあります。

糖尿病においては、血糖値を上手にコントロールしさえすれば天寿を全うできる可能性が高いです。

既に他の病気を併発しているときは、その病状の優先度にしたがって治療することになります。




糖尿病の治療には長期的な経過観察と細やかな投薬量の修正などが必要です。

再発しやすい病気でもあるため、獣医師と相談しながら計画的に進めていくのが大切です。


糖尿病と診断されてから自分勝手に猫にダイエットさせる飼い主さんがいます。

猫に過激なダイエットをさせると肝障害を引き起きおこす可能性があるので要注意です。

飼い主の間違った判断は病状を悪化させ、治療をより困難なものにします。


詳しくは…【緊急事態】猫が餌を食べないで寝る時間が増えたのは病気?


まとめ


今のところ猫が糖尿病で腎障害や網膜症を合併するという報告はありません。

糖尿病は長期的な治療になるので獣医師とよく相談しながら進めていくこと。

血糖値を上手にコントローていけば天寿を全うすることもできます。


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1 個のコメント

  • よくわかりました。ありがとうございますうちの猫は大丈夫だなぁと読みながら安心しました。

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