猫ちゃんの下痢は深刻です。
猫の下痢を引き起こすおもな病気について
猫ちゃんの下痢が2~3日続くと脱水症になり、命が危険な状態になります。食欲があるうちは症状がまだ軽い状態。病状が進むとやがて食欲がなくなり、深刻化する可能性があります。
結論からいうと、食欲がある、なし、にかかわらず、猫ちゃんが下痢をしたら病院に連れていくのが安心です。
下痢だけではなく、胃や腸などの消化管に出血性の病気があれば血便がみられるようになります。
血便には赤い血が混じる『
猫ちゃんが下痢になる病気には以下のものがあります。
消化器感染症
ウイルス性腸炎
パルボウイルスが原因で引き起こされる感染症に『ネコ伝染性腸炎』があります。またの名を『ネコ汎白血球減少症』といい、子猫がかかると9割は亡くなります。とても恐ろしいウイルスなんですが、猫ちゃんの3種混合ワクチンで予防できます。安心してください。
細菌性腸炎
細菌による消化器への感染症が『細菌性腸炎』。おもな細菌には『カンピロバクター』『クロストリジウム』などがあります。これはもともと猫ちゃんの腸内にいる細菌で、健康的な猫ちゃんであれば問題になることはありません。
何かの原因で腸内細菌のバランスが崩れたり、免疫力が低下すると悪さをしてきます。
猫白血病、リンパ腫、猫エイズ、慢性腎臓病、糖尿病などの免疫を低下させるような隠れた病気がある可能性もあります。
寄生虫感染
猫ちゃんの消化器に寄生虫に感染すると、下痢や食欲不振が見られることがあります。食物アレルギー

猫ちゃんの食物アレルギーの原因として、牛肉、鶏肉、卵などの動物タンパク質、何かしらの添加物などが考えられます。炭水化物や脂肪に対してのアレルギーは少ないと言われています。
炎症性腸疾患(IBD)
原因不明の腸の病気で、他の猫ちゃんに感染することはありません。2~3週間続にわたり食欲不振、嘔吐下痢、血便などを繰り返えす根治が難しい病気の1つです。遺伝、住環境のストレス、食べ物などのアレルギー、腸内細菌のバランス、免疫など、いろいろな原因が考えられるため、治療には時間がかかります。まずは隠れた病気がないかチェックする必要があります。
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まとめ
猫ちゃんはあまり水を飲まないこともあって、2~3日下痢が続くと脱水症になる可能性があります。とくに子猫は体も小さく脱水症になりやすいです。最初は食欲があり元気があるようにみえますが、症状が進むと食べることも、飲むこともしなくなります。
成猫なら1日様子をみてから病院へ。子猫の場合は体力がないので、その日のうちに病院に連れていくのがよいです。
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