猫が悪性リンパ腫と診断されたら余命はどのくらいなの?
悪性リンパ腫は完治するの?症状が進むと最後はどうなってしまうの?
今回は悪性リンパ腫の症状や治療について調べてみました。
猫の悪性リンパ腫について
悪性リンパ腫は白血球の仲間であるリンパ球という細胞がガン化して増えてしまう病気です。
そのためリンパ節に腫瘤ができて、その発生場所によっていろいろな症状を引き起こすものです。
悪性リンパ腫は猫の腫瘍性病変の中では比較的多くみられるものです。
1 猫の悪性リンパ腫の原因
悪性リンパ腫は猫白血病ウイルス(FeLV)の感染が大きな原因になっています。
猫白血病ウイルスに感染していなくても発病することもありますが原因がよくわかっていません。
リンパ腫は発生部位によって分類されますが、比較的猫に多くみられるものを挙げてみます。
タイプ | 割合 | 特徴 |
---|---|---|
消化器型 | 43.0% | 腸管や腸間膜のリンパ節に腫瘤(しゅりゅう)ができるもの。老齢の猫に多くみられる。 |
鼻腔内型 | 6.3% | 鼻腔内や副鼻腔内に腫瘤ができるもの。 |
縦隔型 | 5.7% | 胸腔の胸腺や縦隔リンパ節に腫瘤ができるもの。猫白血病に感染しているの猫にみられ比較的若い猫に多い。 |
皮膚型 | <5% | 皮膚炎のような症状。 |
その他 | <5% | 多中心型、腎型、中枢神経脊髄など。多中心型はイヌに多くみられる。脊髄への発症は猫白血病の猫に多くみられます。 |
リンパ腫の中では消化器型が4割りともっとも多く老齢の猫にみられる傾向があります。
猫白血病ウイルスに感染していない場合は8~10歳でリンパ腫になる傾向があります。
その原因として免疫力の低下や細胞の劣化によるものが考えられます。

縦隔型は若い猫によくみられ猫白血病ウイルスの感染が大きな原因になっています。
猫白血病ウイルスの感染は若い猫に多く1~3歳でリンパ腫になる傾向があります。
意外かもしれませんが猫の場合には鼻の中にできるものも比較的多くみられます。
悪性リンパ腫にならないためにも猫白血病ウイルスに感染しないように注意しましょう!
リンパ腫は全身性の病気なので、基本的に抗がん剤を用いた化学療法が行われます。
腫瘍が大きくなって臓器を圧迫しているときは切除することもあります。
腫瘍が大きくなって臓器を圧迫しているときは切除することもあります。
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2 猫の悪性リンパ腫の余命
悪性リンパ腫の治療は抗がん剤などの化学療法がメインになります。
抗がん剤で治療した場合の平均余命は6~9ヵ月といわれています。
抗がん剤によく反応したとしても余命1~2年で、しかも1年を越せるのは2割り程度です。

悪性度にもよりますが、何の治療もしなかった場合には1~2ヵ月で亡くなってしまいます。
若い猫は猫白血病ウイルスに感染しているケースが多いのですが、その場合はさらに短命になります。
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余命宣告されたとき
猫ちゃんが重い病気になってしまい、獣医師から余命宣告される場合が来るかも知れません。
状況によっては安楽死を希望する人や、あきらめずに最後まで治療を続ける人もいるでしょう。
でもそれが猫ちゃんにとって幸せなのか、考えさせられるお話があります。
ある飼い主さんの体験談
猫のお腹に大きな腫瘍が見つかり、診断は悪性リンパ腫。余命宣告を受けました。転移した腫瘍をいくつか切除した後でも猫ちゃんは元気にエサを食べていたそうです。
でも抗がん剤の治療になった途端にグッタリしてエサを食べなくなったそうです。飼い主さんは「副作用で苦しむだけの延命治療が猫にとって幸せなのか」と悩んだそうです。
結局は猫ちゃんの残りの余生を闘病生活にしたくはなかったので、抗がん剤治療をやめて、残りの時間を猫ちゃんの自由にさせてあげたそうです。
猫のお腹に大きな腫瘍が見つかり、診断は悪性リンパ腫。余命宣告を受けました。転移した腫瘍をいくつか切除した後でも猫ちゃんは元気にエサを食べていたそうです。
でも抗がん剤の治療になった途端にグッタリしてエサを食べなくなったそうです。飼い主さんは「副作用で苦しむだけの延命治療が猫にとって幸せなのか」と悩んだそうです。
結局は猫ちゃんの残りの余生を闘病生活にしたくはなかったので、抗がん剤治療をやめて、残りの時間を猫ちゃんの自由にさせてあげたそうです。
まとめ
悪性リンパ腫になる原因のおもなものは猫白血病ウイルスの感染が大きいです。
猫白血病ウイルスの感染は若い猫に多く、ウイルスに感染後1~3年でリンパ腫を発症します。
リンパ腫の悪性度にもよりますが、抗がん剤で治療し他場合の平均余命は6~9ヵ月です。
悪性度が低く病気の進行がゆっくりだったとしても余命は数年といわれています。
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