【ストレス】猫が食欲があるのに痩せる3つの原因【病気】

食べているのに痩せてきた。。

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猫が食べているのに痩せていく原因について

ふつうに猫ちゃんが食べているのに痩せてくるのには、隠れた病気による可能性があります。

そのような病気には以下のものがありますので、獣医師さんにチェックしてもらうようにしましょう。

猫の糖尿病

猫ちゃんは(わたしたちも)は血液中にある血糖を細胞に取り込んで、それをおもなエネルギー源として活動しています。

その血糖に細胞内に取り込む役目をするのが、膵臓すいぞうでつくられる『インスリン』というホルモン。

何らかの原因でインスリンの働きが低下して、うまく血糖を細胞に取り込めなくなるのが『糖尿病』といわれる病気です。

その結果として食べているのに痩せてくるなどの症状が現れますが、これは糖尿病の初期症状です。

 糖尿病の初期症状 
  • 食欲が増す
  • たくさん食べても体重が増えない
  • 飲水量が増える
  • オシッコの回数、量が増える…など


血糖をとり込めなくなった細胞は飢餓状態になり、そのため食欲が増える傾向があります。

さらに病状が進むと痩せてくるようになり、今度は食欲低下などがみられるようになります。

糖尿病で猫ちゃんの食欲が低下したときは命にかかわるので、すぐに獣医師さんのもとにに連れていく必要があります。

 猫ちゃんが糖尿病と診断されたときに、自分勝手に猫ちゃんにダイエットさせる飼い主さんがいます。これは危険です!

猫ちゃんのダイエットには綿密な計画が必要なので、必ず獣医師さんと相談しながら行うようにしましょう。

猫の甲状腺機能亢進症

猫ちゃんの『甲状腺こうじょうせん』は首の前側の付け根辺りにあって、甲状腺ホルモンがつくられています。

甲状腺ホルモンは新陳代謝の促進、心拍数や体温調節など、体の活力を高める役割があります。

『甲状腺機能亢進症』こうじょうせんきのうこうしんしょうは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、必要以上に活動レベルが高くなる病気です。

そのため食べても痩せてくるような症状がみられます。心臓への負担もかかるので心臓病(心拡大)などのリスクが高くなります。

甲状腺機能亢進症は猫っちゃんのホルモン系の病気の中で最も多く、7歳以上の中高齢の猫ちゃんの約10%にみられます。

発症原因がよくわかっておらず、今のところ定期的な健康チェックで予防するしかありません。

 甲状腺機能亢進症の初期症状 
  • 痩せてくる
  • 食欲が増す
  • 活発になる(年の割に元気)
  • 落ち着きがなくなる
  • 攻撃的なる
  • 多飲多尿…など


病状が進行してピークを過ぎると、逆に食欲や活動レベルが低下して衰弱しているようになります。

治療としては外科手術、症状を緩和するための内科治療がメインになります。

猫の回虫症

外で生活している猫ちゃんの消化管(おもに小腸)にほぼ100%寄生している虫が『猫回虫』。

猫回虫は猫ちゃんの食べた養分を横取りして生きているので、そのまま放っておくと猫が栄養不良になっていきます。

猫回虫の幼虫は猫ちゃんの全身の組織を移動して、最終的には小腸で成虫になります。

成虫の大きさは3cm~15cmになり、増えすぎると消化管を詰まらせてしまう原因にもなります。

 猫回虫症のおもな症状 
  • 子猫の場合・・・繰り返す下痢や軟便、発育不良、お腹が膨れる…など。
  • 成猫の場合・・・軽い下痢、食べても太らない、痩せていく、毛のつやが悪くなる…など


 猫回虫が人に感染した場合、成虫になることができずに幼虫のまま体内を移動し続けます。

そのため内臓や眼などに侵入していろいろな障害を起こす場合があります。

まとめ

猫ちゃんが食べても痩せてしまう原因には『糖尿病』『甲状腺機能亢進症』『猫回虫』などの病気が考えられます。

肥満の猫ちゃんは糖尿病になりやすく、とくに糖尿病は『腎疾患』『肝疾患』『細菌感染』などの合併症を引きおこす厄介な病気です。

また高齢の猫ちゃんは甲状腺や腎臓の病気になりやすい傾向があるので注意しましょう。8歳以上の猫ちゃんには毎年の健康診断を奨励します。

 ちなみに『メインクーン』や『サイベリアン』など大型の猫ちゃんの中には、夏の前の換毛期にゴッソリ毛が抜けちゃって、痩せたように見えます。


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