猫にマイクロチップを使う3つのメリットと5つのデメリット

猫にマイクロチップを取りつけると何かいいことあるの?

アメリカやヨーロッパのペットには、広くマイクロチップが使われているそうですが、

マイクロチップを取りつけると、すごいことができちゃうような気がしますね。

今回は、そのメリットとデメリットについて調べてみました。

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マイクロチップの役目


マイクロチップには、猫の身元に関する情報が入っていて、

それを装置(リーダー)で読み取ることによって、情報を確認することができます。


これがチップです


チップは鉛筆の芯ほどの大きさで、直径2mm×長さ10mm ほどの円筒形。

これは、猫の背中(肩甲骨辺り)の皮下に注射して埋め込みます。

太い針の注射といったところでしょうか…ちょっと恐いですね。。



ちなみに、生後4週齢以上であれば埋込みが可能といわれています。

マイクロチップにはGPS機能などはありません(^^ゞ


猫のマイクロチップの値段はいくら?登録や変更はどうやるの?


マイクロチップのメリットとデメリット


マイクロチップをつけるとどんなメリットがあるのでしょうか。

またデメリットがあるとしたら、それは何なのでしょうか。




1.マイクロチップのメリット


マイクロチップのメリット

  1. 猫の身元が確認できる
  2. 不幸な処分を防ぐことができる
  3. 猫の健康状態がわかる

マイクロチップの最大のメリットは所有者がわかること。

迷い猫になったときには威力を発揮してくれるはずです。

例えるなら、絶対に外れることがない「迷子札」ですね(^^)




;電子カルテとリンクしていれば病院間での情報提供が容易になります。

オマケ機能として、マイクロチップで体温が計測できるものもあるそうです。


【マイクロチップ】迷子猫の身元を保健所は確認してくれるの?

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2.マイクロチップのデメリット


マイクロチップのデメリット

  1. 猫が動くと読取れない
  2. 読取装置(リーダー)がない機関もある
  3. 個人情報の漏えいの可能性がある
  4. データーが消えることがある
  5. チップが移動してしまうことがある

猫ちゃんが暴れてしまうようなときは、読取ることができません。

地域によっては、まだリーダーが設置されていないこともあります。

チップの規格が統一されていないので、読み取れない場合があるようです。

※現在は複数のリーダーで読取ります



埋め込みリスクが、全くのゼロというわけではありません。

まれに、チップが肘関節まで移動してしまうことがあるようです。

ちなみに、外部からの衝撃による破損の報告はないとのこと(環境省より)


猫の盗難に対してはマイクロチップの効果は期待できません。

盗まれた猫ちゃんが発見されない限り、身元を確認できないからです(^^ゞ


まとめ


マイクロチップで、猫ちゃんの生還率が高くなるのは間違ないですが、

猫ちゃんの安全を100%保障するものでもないので過信はNG。

猫が逃走したときは、すぐに愛護センターや最寄の交番に連絡しましょう。


【行動範囲】猫が脱走して迷子になった!探す距離どのくらい?

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1 個のコメント

  • 初めまして。マイクロチップの製造販売をしております日特エンジニアリング株式会社RFID事業部の藤原と申します。
    私自身も22歳と14歳の2匹の猫を飼っており、こちらのサイトに巡り合いました。
    マイクロチップについてアップして頂き有難うございます。
    情報更新もされていて信頼できるサイトだと感じましたので、いくつか情報提供をさせて頂きたいと存じます。
    自社のPRでは有りませんのでご安心下さい。

    1.マイクロチップは小型化が進み、現在日本で販売されているものは直径1.4~1.6㎜・長さ8~10.9㎜の物が主流になっています。針の直径も1.8~2.0㎜と細くなっています。
    2.メリットの①に挙げておられる身元確認にはデータベースへの適切な登録と更新が不可欠です。登録や更新の方法もアップされていますが、これはいくら強調してもし過ぎる事の無いほど重要な事ですのでメリット欄にも条件として挙げておいて頂ければ幸いです。
      自社HPのニュースで全米獣医師会AVMAのジャーナルに発表された論文に基づくマイクロチップの効果についてお知らせしています。
    3.メリットの③に挙げておられる健康状態というのはDSファーマアニマルメディカル社がかつて販売していた米Destron Fearing社のバイオサーモという製品による体温測定の機能だと思いますが、この製品は現在は国内では販売されていません。現在、国内で正式に販売されているマイクロチップには体温測定の機能が付いた製品は有りません。
      その代わりにマイクロチップ内にID番号以外にワクチン接種履歴や担当動物病院電話番号などを書き込める製品が株式会社JMCと弊社から販売されています。
    4.デメリットの②は弊社で寄贈も進めていますが保健所や愛護センターでリーダーを持っていない所は無いと言って良いと思います。動物病院でも80%近くが既に保有されています。
    デメリットの③は国内の登録機関である日本獣医師会のAIPO、日本ケネルクラブ、FAM共に個人情報保護には注意を払われていますので情報漏洩の可能性は相当に低いと思われます。
      デメリットの④ですがEEPROMという100℃まで情報を保持する不揮発性メモリにIDが書き込まれ、書換え出来ない様にロックがかけられています。これは一般のICカードも同じですが、カードも含めてデーターが消えたという情報は把握していません。調べたいと思いますのでソースを教えて頂けませんでしょうか。より可能性の高いのはマイクロチップ自体が脱落したり壊れる事です。脱落については注射穴が塞がる前にペットの動きなどで穴から出てしまう事が有りますので穴が治癒する1週間以上たってから再度読取りテストして脱落していない事の確認をして頂く事をお勧めしています。
    デメリットの①と⑤は全身をスキャンできるゲート式リーダーで解消できる内容だと思います。いくつかの保健所には設置されていますが、犬用も兼ねているので大きく高価で一般には普及していません。猫・小型犬用なら頭が通る程度の大きさに小型化できますので検討してみたいと思います。
    5.「※チップの規格が統一されていないので、読み取れない場合があるようです。※現在は複数のリーダーで読取ります」と書かれている部分はアメリカの状況です。日本では国際標準化機構(ISO)11784及び11785に準拠した製品しか販売されていません。アメリカでISO非対応品を装着されて日本に入国する場合は検疫に非対応用リーダーが用意されています。その様なペットを日本で飼い続けられる場合はISO規格品を追加装着する事が出来ます。周波数が違いますので混信する事は有りません。

    https://nekoneco.net/neko-hokenjo-1094
    に書かれている「アメリカでは、保護されたネコが飼い主に返還されるのは2%足らずだそうです。その中で、マイクロチップをつけているネコの返還率は50%になるそうですよ。」の返還率ですが前記のAVMAの論文では犬が52.2%で猫は38.5%でした。
    但し、これは42%ものマイクロチップが適切な登録や更新が行われていなかった状態でですので、今回の法案でこれらが義務化されれば日本での帰還率は100%近くになるはずです。

    以上、長々と書かせて頂きましたがAVMAの論文にも有ります様に保護された猫の帰還率が20倍以上になるマイクロチップの効果は絶大です。
    マイクロチップ反対の方の中には癌の危険性を声高に訴えられる方もおられますが、これについても弊社HPのニュース欄にアップしておりますので参考にして頂けましたら幸甚です。

    今回の法案提出を機にマイクロチップについての正しくより新しい情報が共有され、飼い主の元に帰れず殺処分の憂き目に遭う猫犬とペットロスまで陥る愛猫家・愛犬家が少しでも減る事を願って止みません。

    宜しくお願い申し上げます。

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