猫の口の臭いが気になるレベル。
猫の口の臭いがきつくなる病気
健康な猫ちゃんの口の匂いはふだん食べているもの、キャトフードの匂いしかしません。うちの猫ちゃんはお魚味のキャットフードを食べているので、ちょっとお魚臭いですね。生臭いのとは違います。
猫ちゃんの口から生臭い匂いがするときは病気の可能性を疑った方がよいかも知れません。
それで今回は猫ちゃんの口臭と関りがある病気をまとめて見ました。
猫の歯周病によるもの
猫ちゃんの歯の周辺にこの歯垢や歯石は細菌の
歯垢や歯石は歯肉炎や歯周炎の原因になり、それらを総称して歯周病とよばれています。猫ちゃんの口が臭うときは歯周炎にまでなっている可能性があります。
猫ちゃんの歯垢や歯石がひどいときは、猫ちゃんに全身麻酔をかけて除去します。大変な作業になります。
猫の口内炎によるもの
猫ちゃんが口内炎になっていると強い口臭(ドブ臭い)と、よだれが目立つようになります。口の中が痛いため食べにくかったり、食欲の低下もみられます。おもな原因として『免疫力の低下による口内細菌など感染』『猫カリシウイルス感染症』などがあります。猫カリシは猫風邪の1つですがひどい口内炎や舌炎になることで知られています。
これらの病気がみられるときは、猫ちゃんの免疫力を低下させるような病気(猫白血病やリンパ腫など)が隠れている場合があります。
口内炎そのものは抗生物質やステロイド剤などで治療していきますが、免疫力を低下させている病気の根本的な治療も必要になってきます。
猫の慢性腎臓病によるもの
高齢の猫ちゃんに多い病気で慢性腎不全(慢性腎臓病)という病気があります。体内の老廃物がオシッコとして排出できなくなり、血中の老廃物の濃度が高くなると、猫ちゃんの口からアンモニア臭がするようになります。
スポンサーリンク
難治性口内炎について
猫ちゃんの口内炎が長期化するものに『発症率は口内炎全体の6%ほどですが、一度発症すると治療が長期化するので厄介です。一般的に中高齢の猫ちゃんに多くみられる傾向があります。
症状に合わせて抗生物質、抗炎症剤(ステロイド)、免疫賦活剤(インターフェロン)などを併用しながら治療します。
難治性口内炎の場合、薬剤のみで根治させるのは難しいといわれています。薬剤で効果がみられないときには、全身麻酔下で歯垢や歯石を除去します。
それでも難しければ猫ちゃんのすべての歯を抜いちゃいます。難治性口内炎の場合、すべて歯を抜くことがもっとも効果的な治療法と考えられています。
猫ちゃんの歯が全部なくなってしまうと食事ができなくなっちゃうと思われますが、もともと猫ちゃんはよく噛まずに丸飲みにする習性があるので大丈夫とのことです。
とはいえ食べ物を柔らかくしたり、食べやすい大きさにしてあげる配慮は必要だと思います。
まとめ
猫ちゃんの口臭が目立ちはじめたら、歯周病の初期のであることが多いです。歯周病は治りにくい病気なので早期予防・早期発見が大切。シニアの猫ちゃんは免疫力低下が原因で口内炎になっている可能性もあります。隠れた病気があることも少なくないので定期的に健康チェックをしましょう。
ちなみに8歳以上の猫ちゃんの場合には、獣医師さんによる毎年の健康チェックが奨励されていますよ。
コメントを残す