猫の
猫にとって泌尿器の病気は宿命といわれているほどポピュラーな病気。
それで今回は猫の泌尿器のトラブルについてまとめてみました。
頻尿血尿の3つの原因
猫は水をあまり飲まない生き物なので、泌尿器の病気になりやすい傾向があります。
とくに尿路の下部にあたる膀胱と尿道にトラブルが多く※
寒い時期は運動量が減り、それに飲水量も減るので泌尿器のトラブルが多く発生します。
猫下部尿路疾患のおもな症状
いつもよりトイレの回数が増えたり
猫ちゃんに上記のような症状がみられたら獣医師に相談するのが先決です。
1.猫の尿路結石症
下部尿路疾患を引き起こす代表的な病気は「
尿路結石症とは尿管や膀胱内にミネラルの結晶ができる病気で、全体の約20%を占めます。
結晶のサイズは数mm~1cmを超えるものまであり、それを結石または尿石と呼んでいます。

結石が膀胱の粘膜を傷つけて出血したり、それが原因で膀胱炎になったりします。
ひどいときには結石で尿道が
雄猫の方が雌猫よりも尿道が長いため重症化しやすい傾向があります。
急性腎不全から尿毒症を併発することもあるので注意が必要です。
尿路結石症になりやすい品種について
麻布大学附属動物病院における猫の尿管結石の好発品種に関する検討
【要約】
麻布大学附属動物病院において 2007年 4月から 2014年 3月の間に尿管結石と診断された猫 64例についてオッズ比を用いた好発品種の検討を行った。
その結果、来院頭数の最も多かった雑種猫におけるオッズ比は有意に低く、純血種において高い結果となった。
中でもヒマラヤン,アメリカンショートヘアー,スコティッシュフォールドにおけるオッズ比は有意に高く、好発猫種である可能性が示唆された。
また、その他の猫種については統計学上有意な結果が得られなかった。
本検討結果より、純血種であることは猫の尿管結石において 1 つのリスク要因となり得ることが示唆された。
雑種よりも純血種の猫ちゃんほうが尿管結石になるリスクが高いということ。
純血種の中ではヒマラヤン、アメショ、スコティッシュのリスクが高いということが報告かれています。
2.猫の膀胱炎
「
膀胱炎が起きるおもな原因
一般的に猫のオシッコは濃度が高いため細菌感染によるものは少ないといわれています。
ほとんどは尿路結石と突発性膀胱炎よるもので、突発性膀胱炎は下部尿路疾患の50%を占めます。
まれに膀胱内に
突発性膀胱炎とは
尿路結石や細菌感染といったものがみられず、原因不明の膀胱炎を繰り返す病気。
精神的なストレスや自己免疫性疾患などが関わっていると考えられています。
尿路結石や細菌感染といったものがみられず、原因不明の膀胱炎を繰り返す病気。
精神的なストレスや自己免疫性疾患などが関わっていると考えられています。
【血尿】猫の膀胱炎が治らない3つの原因【頻尿】
3.猫毛細線虫

猫の膀胱に「猫毛細線虫」が寄生して慢性的な膀胱炎を引き起こすことがあります。
中間宿主はミミズで、それを猫が食べてしまうことで感染します。
猫毛細線虫が成長すると猫の膀胱内で卵を産みますが、卵はオシッコと一緒に排出されます。
地面に落ちた卵をミミズが食べて、そのミミズを猫が食べてというように感染していきます。
ちなみに人間には感染しないのでご安心を。
猫の寄生虫の駆除費用はいくら?駆除薬は市販されてるの?
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猫の泌尿器トラブルの予防法
猫の泌尿器トラブルを予防するには以下の3つがとても大切です。
猫下部尿路疾患を予防する3つの方法
- トイレの容器やトイレ砂を清潔にすること
- 猫の飲水量を増やす工夫をすること
- 適度な運動させること
猫の泌尿器のトラブルを防ぐには飲水量を増やすことが基本です。
猫の運動量が増えると自然に飲水量も増えるので、よく遊んであげましょう。
【時間】猫を満足させる遊び方4つのコツ【頻度】
まとめ
猫の泌尿器のトラブルを防ぐには飲水量を増やすことが基本。
猫が突然粗相をするようになったら泌尿器の病気を疑いましょう。
トイレの回数が増えたり、粗相をするときは早めに獣医師に相談しましょう。
猫が水を飲まないのは病気が原因?猫に水を飲ませる4つの方法
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