インターフェロンで猫白血病ウイルスを完全に撃退できるの?
そもそもインターフェロンってどんな薬なの? 副作用はあるの?
今回は猫インターフェロン治療の効果や副作用について調べてみました。
猫白血病と感染率について
猫白血病ウイルス感染症は猫白血病ウイルス(FeLV)感染することで発病します。
免疫機能の働きが未熟な若い猫ほど感染率が高くなる傾向がありますが、
ウイルスに感染したからといってすぐに発病するわけではありません。
年齢 | 猫白血病ウイルスの感染率 |
---|---|
生まれたて | 生まれて間もなくウイルスに感染するとほぼ100%が※持続感染になる。母猫の母乳からも感染します。 |
生後2ヵ月 | 離乳期後に感染すると50%が持続感染になる。 |
1歳以上 | 10%が持続感染になる。 |
補足 | ※持続感染とは常に体のどこかでウイルスが増え続ている状態。持続感染の猫のほとんどが3~4年以内に亡くなります。 |
1歳以上の90%の猫ちゃんが自分の免疫力でウイルスを撃退していることになります。
このようにウイルスに感染したとしても全ての猫が持続感染になるわけではありません。
それでは猫白血病ウイルスに感染するとどんな症状が現れるのでしょうか。
猫白血病の初期症状
熱が出る
元気がない
リンパ節が腫れる
疲れやすい
貧血
白血球や血小板の減少がみられる…など
それらの症状が1週間~数ヵ月間続きいったん症状が治まります。
ウイルスに感染してから3~4週間経たないと血液検査で陽性になりません。
それらの症状が1週間~数ヵ月間続きいったん症状が治まります。
ウイルスに感染してから3~4週間経たないと血液検査で陽性になりません。
感染初期では猫の免疫力がウイルスに打ち勝って完全に回復するケースもあります。
まれにウイルスが潜伏したまま発病しないで一生を終える猫ちゃんもいますが、
ウイルスを撃退できなかった猫のほとんどが持続感染に移行します。
次にインターフェロン治療の効果など見てみたいと思います。
猫インターフェロン治療の効果

猫白血病ウイルスの感染にともなっていろいろな症状が現れるようになります。
れぞれの症状に合わせてインターフェロン、抗生物質、抗がん剤などで治療します。
インターフェロンには「抗ウイルス作用」「抗がん作用」「免疫への作用」があります。
インターフェロンの働き |
---|
抗ウイルス作用|細胞内の抗ウイルス蛋白(AVP)の合成を促進し細胞内のウイルスの蛋白合成を阻害する。ウイルスを殺してしまうのではありません。 |
抗がん作用|がん(または腫瘍)細胞の分裂を遅らせ増殖を抑える作用があります。 |
免疫系への作用|白血球やリンパ球を活性化して免疫力を高める。 |
猫インターフェロンは「インターキャット」という商品名で販売されています。副作用として軽い発熱、嘔吐などがみられることがあります。 |
インターフェロン治療がもっとも効果を発揮するのは感染初期です。
猫白血病ウイルスの感染が疑われた場合、治療を開始してから3~4ヶ月が分岐点になりますが、
この期間にウイルスを撃退することができれば、その猫は2度とウイルスに感染することはありません。
もし4ヶ月経ってもウイルス陽性だった場合は持続感染に移行し、ウイルスの排除が難しくなります。
猫の白血病ワクチンは効果あるの?ウイルスに感染する3つ原因
スポンサーリンク
まとめ
猫白血病ウイルスの感染初期であればインターフェロンの治療がとても効果的。
治療してから4~6ヶ月で陰転することもあるので、少なくとも4ヵ月は踏んばりどころ。
陰転とは免疫力がウイルスに打ち勝って、ウイルス陽性から陰性判定に好転することです。
もし持続感染になったとしてもすぐに発病するものではありません。
猫ちゃんにとって何が最適なのか、獣医師と相談しながら治療を進めていきましょう。
免疫力を高めるためにもストレスを与えないよう快適な生活をさせてあげましょう。
猫ちゃんにとって何が最適なのか、獣医師と相談しながら治療を進めていきましょう。
免疫力を高めるためにもストレスを与えないよう快適な生活をさせてあげましょう。
【白血病】悪性リンパ腫の猫って余命どのくらいなの?
4歳の雌猫が白血病です!インターフェロンを投与しております。どのくらい生きることが出来ますか?
訪問ありがとうございます!
初期の白血病なら完治する可能性があります。
しかしながら、発見が遅れた場合は余命2〜3年前後といわれているようです。
病状にもよりますので、かかりつけの獣医師に相談なさるのがよいと思います。
4歳の雌猫が白血病ですが、インターフェロンを投与しています。血小板が悪い数値です。サプリメントを与えてもいいのか、迷っています!熱も平熱です。食欲もあります。どうしたらよいでしょうか?
なによりも大切なのは、今の免疫力を維持することです。
ストレスは免疫力を低下させますので、ネコちゃんにストレスを与えないようにしましょう。
すごく心配なのもわかりますが、
ここは、獣医師を信頼して、相談しながら治療に専念しましょう。
サプリメントに関しても、獣医師と相談したほうがよいですね。