猫ちゃんが緑色の胃液を吐くのは観葉植物を食べせい?
緑色の胃液を吐く病気
観葉植物には猫ちゃんにとって有害なものが多く、食べると嘔吐や下痢などの症状が出るものもあります。身近なものでは『ポインセチア』などですね。猫ちゃんの吐しゃ物の色は食べたものにもよりますが、葉っぱを食べたからといて緑色にはなりません。葉っぱの残骸が残っているだけです。
病気などが原因で胆汁が胃に逆流すると吐しゃ物が黄緑色になることはあります。そのような病気には以下のものが代表的です。
猫パルボウイルス感染症
『猫パルボウイルス感染症』は別名『猫伝染性腸炎』『猫『猫汎白血球減少症』と呼ばれるように白血球数が減って病気に対する抵抗力が弱くなります。なかでも高熱と腸炎による激しい嘔吐や下痢による脱水症は子猫にとって致命的です。
子猫がこの病気に感染すると90%以上が亡くなってしまうため早期の治療が重要です。とはいえ、三種混合ワクチンで予防できるので通常問題になることはありません。
猫パルボの治療について
猫パルボウイルスに感染してしまうと直接効果のある治療薬はありません。そのため治療は対処療法がメインになります。下痢や嘔吐などによる脱水症状をには点滴を行い、高い熱には解熱剤を、免疫力を高めるためにインターフェロンを投与するなど、症状に合わせて治療していきます。
やっぱり猫パルボの予防にはワクチン接種が有効です。
パルボウイルスの消毒について
パルボウイルスは生命力が強く、ときには1年以上生きていることがあります。しかしながら家庭用の漂白剤で簡単に消毒液をつくることができます。消毒液のつくり方(ただし完全にウイルスをなくすことは不可能)
消毒液は塩素系衣類用漂白剤(ハイター、ブリーチなど)20ccと水500ccを混ぜて作ります。ペットボトルを使うと便利です。これをスプレー容器などに入れ床やケージなどを拭いてください。
ただし排泄物や吐しゃ物など有機物の汚れがあると消毒効果は極端に落ちます。あらかじめティッシュなどでこれらの汚れを取った後に消毒してください。
本郷どうぶつ病院(長野県)
多頭飼いをしている場合は他の猫ちゃんへの感染を防ぐため感染猫を隔離します。感染猫やその排泄物を触った後は必ずよく手を洗いましょう。
ちなみに寒い時期に流行するノロウイルスもこの液で消毒することができます。
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猫の駆除にパルボウイルスが使われた
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まとめ
猫ちゃんが黄緑色の胃液を吐くものに『パルボウイルス感染症』があります。子猫に感染すると恐ろしい病気ですが3種ワクチンで予防できます。
ちなみに成猫が感染してもほとんどは無症状です。免疫力が低下している猫ちゃんには急性腸炎、白血球の減少が見られることがあるようです。
極めて感染力が強く子猫にとっては致命的なので、多頭飼いのときは要注意です。猫パルボウイルスは外界で1年以上も生存できるので徹底的な消毒が必要です。
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