猫のくしゃみ・鼻水・鼻血が止まらない。。
ふつうの猫風邪じゃないかも。。ちゃっと心配。
猫が鼻血が出たときの3つの原因
猫にも個体差がありますので鼻の粘膜が切れやすい猫ちゃんもいます。
鼻血が止まらなかったり、いつも鼻水に血がまじっているときは病気かも。
それでは猫に鼻血が見られるような病気にはどんものがあるのでしょうか?
1 クリプトコッカス症

クリプトコッカス症はクリプトコッカスという真菌(カビ)を吸い込むことで感染します。
クリプトコッカスの多くは鳩のフンに存在し、鳩が多く集まる公園などがおもな感染源になります。
人間にも感染する人獣共通感染症なので、以前公園での鳩へのエサやりが問題になっていました。
クリプトコッカス症のおもな症状
くしゃみや粘液性の鼻汁
鼻水に血が混じる
顔面(鼻の周囲)にシコリができる
そのため鼻が腫れたようにみえる
シコリに穴が開いて膿が出る
いびきをかくようになる
歩き方がいかしい…など
真菌は猫の鼻腔内にいる常在菌であるため、健康な猫に感染することはありません。
このため免疫力が低下するような病気をもっている猫に発症するのがほとんどです。
日頃から免疫力を低下させるような病気にならないように注意する必要があります。
中枢神経系に感染すると痙攣や麻痺などを起こし歩き方がおかしくなります。
中枢神経を経て感染が目(視神経など)にまで及ぶと失明することもあります。
クリプトコッカス(真菌)の治療には抗真菌剤を投与します。
中枢神経を経て感染が目(視神経など)にまで及ぶと失明することもあります。
クリプトコッカス(真菌)の治療には抗真菌剤を投与します。
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2 副鼻腔炎によるもの

猫の鼻炎が悪化して、さらに炎症が
症状としてくしゃみ、膿状の鼻水(血が混じることもある)、口呼吸などがみられます。
鼻炎のおもな原因は猫風邪(ヘルペスウイルスやカリシウイルスなど)によるものです。
副鼻腔炎の治療には抗生物質を投与します。
症状が進行して蓄膿症になっているときはチューブを鼻に通して洗浄することもあります。
症状が進行して蓄膿症になっているときはチューブを鼻に通して洗浄することもあります。
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3 猫の鼻腔内リンパ腫
猫のリンパ腫は消化器や胸の中にできることが多いのですが、鼻の中にもできることがあります。
消化器に発生するものを「消化器型リンパ腫」、胸の中に発生するものを
そして鼻の中は「鼻腔内型リンパ腫」といいますが比較的猫によくみられます。
おもな症状はくしゃみ、鼻水、鼻血などがみられますが、顔が腫れて見えることもあります。
タイプ | 割合 | 特徴 |
---|---|---|
消化器型 | 43.0% | 腸管や腸間膜のリンパ節に腫瘤(しゅりゅう)ができるもの。老齢の猫に多くみられる。 |
鼻腔内型 | 6.3% | 鼻腔内や副鼻腔内に腫瘤ができるもの。 |
縦隔型 | 5.7% | 胸腔の胸腺や縦隔リンパ節に腫瘤ができるもの。猫白血病に感染しているの猫にみられ、比較的若い猫に多い。 |
皮膚型 | <5% | 皮膚炎のような症状。 |
その他 | <5% | 多中心型、腎型、中枢神経型など。多中心型はイヌに多くみられる。 |
参考 | 埼玉動物医療センター「猫のリンパ腫 」より |
猫のリンパ腫でもっとも多いのは消化器型、その次に多いのが鼻腔内型や縦隔型です。
リンパ腫は全身性の病気であるため、基本的な治療は抗がん剤の投与になります。
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まとめ
鼻炎のおもな原因は猫風邪ですので定期的なワクチン接種で予防することができます。
とくに免疫力が低下するような病気の感染には注意する必要があります。
またリンパ腫を誘発するような猫白血病などに感染しないように注意しましょう!
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