猫ちゃんがくしゃみしたとき、鼻水に鼻血がまじる。
猫の鼻水に鼻血がまじる3つの原因
猫ちゃんにも個体差がありますので、くしゃみをしたときに、たまたま鼻の粘膜が切れて鼻水に血がみられる猫ちゃんもいます。しかし、猫ちゃんの風邪症状が長く続くときは、猫ちゃんの免疫力を低下させるような隠れた病気があるケースがほとんど。
中には風邪症状にともなって、鼻水に血がまじる隠れた病気も存在するので要注意です。
クリプトコッカス症
『クリプトコッカス症』はクリプトコッカスという真菌(カビの仲間)を吸い込むことで感染します。クリプトコッカスの多くは鳩のフンに存在し、鳩が多く集まる公園やその近隣などがおもな感染源になります。
実はこのクリプトコッカスは猫ちゃんの鼻腔内にいる常在菌なので、ふつうの健康な猫ちゃんに感染することはありません。
このため免疫力が低下するような病気(猫白血病など)をもっている猫ちゃんに発症するのがほとんどです。
クリプトコッカスの治療には『抗真菌剤』を投与しますが、隠れた病気がある場合にはその治療も行っていく必要があります。
猫の副鼻腔炎
鼻炎の多くは『猫ウイルス性鼻気管炎』『猫カリシウイルス感染症』といった猫風邪によるもの。『クリプトコッカス症』でも鼻炎を引き起こすことがあります。他にも花粉、ハウスダスト、イエダニなどのアレルゲンが原因で起こることもありまが、中には原因がわからない『突発性鼻炎(副鼻腔炎)』も存在します。
鼻炎が慢性化して悪化すると『副鼻腔炎』になります。おもな症状として、ひどいくしゃみ、膿の混じった鼻汁、血が混じることもあります。
副鼻腔炎の治療には『抗生物質』などを投与します。改善しなければ、副鼻腔にチューブを入れて洗浄することもあります。
猫のリンパ腫
『リンパ腫』は、白血球の一種である『リンパ球』という免疫に関わる細胞が癌化する病気です。そのため体のいたるところに腫瘍ができる病気です。『リンパ腫』の多くは『猫白血病ウイルス』が原因とはいわれていますが、猫白血病に感染していなくてもリンパ腫になる猫ちゃんもいます。
リンパ腫はできる部位によって、いくつかのタイプ(型)に分類さてれます。リンパ腫の治療には抗がん剤を用いた化学療法が行われます。
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鼻づまりで猫がエサを食べないとき
猫ちゃんが食事をするとき、まず匂いを嗅いで食べ物を判断します。次に食べてみて苦みがあったり、酸味が強ければ『食べてはダメなもの』と判断します。なにかの病気で猫ちゃんが副鼻腔炎を併発すると、食べ物の匂いがしなくなり食欲が低下します。まったく匂いがしなくなると食べ物を認識しなくなります。
猫ちゃんは空腹状態が長く続くと、体内の脂肪を分解して栄養にする仕組みをもっています。それで急に増えた脂肪が肝臓に蓄積することで発症するのが猫の『脂肪肝』です。
脂肪肝は『肝リピドーシス』とも呼ばれ、肝臓にたまりすぎた脂肪分で肝臓が正常に働けなくなってしまう病気です。ですから猫ちゃんの絶食状態はとても危険なんです。
食欲が少しでもあるときは以下の方法をためしてみましょう。
まとめ
猫ちゃんのくしゃみ鼻水、そして鼻血がまじるケースには『クリプトコッカス症』『副鼻腔炎』『鼻の中のリンパ腫』などがあります。猫ちゃんにとって副鼻腔炎は深刻です。食べ物の匂いがしなくなると、猫ちゃんは全く食事をしなくなることで肝障害になります。
猫白血病やリンパ腫など免疫力を低下させるような持病があるときは、さらに病状を悪化させることにもなりますので要注意です。
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