猫白血病のワクチンは毎年やったほうがよい?
猫白血病のワクチンの効果はどのくらい持続するものなの?
猫白血病ワクチンの効果
猫白血病ウイルス(FeLV)は白血病だけではなく貧血、免疫力低下、リンパ腫などを引き起こします。
しかしながらワクチン接種により高い確率(100%ではない)で感染を予防することができます。
ワクチンは感染症を予防するためのものなので既に感染している猫には効果がありません。
猫白血病ワクチンは4種以上(5種、7種)の混合ワクチンに含まれてはいますが、
それらの混合ワクチンで副作用が出る猫も少なからずもいるため単独の接種がおすすめです。
「猫白血病ウイルス」と「猫エイズウイルス」は単独で接種することができます。
それらの混合ワクチンで副作用が出る猫も少なからずもいるため単独の接種がおすすめです。
「猫白血病ウイルス」と「猫エイズウイルス」は単独で接種することができます。
猫白血病が感染する原因

猫白血病ウイルスは感染猫の唾液が口や傷口から体内に入ることで感染します。
猫白血病ウイルスに感染するおもな原因 |
---|
1.感染猫との接触|感染猫に噛まれたり、互いにグルーミングすることで感染します。 |
2.食器の共有|多頭飼いで食器を共有しているときには感染リスクが高くなります。 |
3.母子感染|母猫から胎児へ感染では流産や死産がみられる。授乳中の子猫にも感染します。 |
猫白血病の予防にはワクチンも効果的ですが、なによりも感染猫と接触させないことが大切です。
そのためにも室内飼いを徹底したり、多頭飼いでは感染を広めないように注意する必要があります。
多頭飼いで1匹でも外に出歩く猫がいる場合、全ての猫にワクチン接種する必要があります。
猫白血病の発症率について
猫白血病ウイルスに感染すると以下のような症状がみられます。
猫白血病の初期症状
熱が出る
元気がなくなる
リンパ節が腫れる
貧血を起こす…など
これらの症状が1週間~数ヵ月間続いた後、いったん症状が引くのが特徴。
これらの症状が1週間~数ヵ月間続いた後、いったん症状が引くのが特徴。
この期間に猫の免疫力がウイルスに負けてしまうと持続感染という状態になります。
「持続感染」とは常に体のどこかでウイルスが増え続けている状態のことです。
持続感染の猫のほとんどが発病し3~4年以内に亡くなってしまいます。

中には免疫力がウイルスに打ち勝って、完全にウイルスを排除してしまう猫もいます。
またウイルスに感染していたとしても発病しないまま一生を終える猫もいます。
これにはウイルスに感染した猫の年齢、とくに免疫力が深く関係しています。
持続感染になる割合
授乳期の子猫が感染すると100%近くが持続感染になる。
離乳期を過ぎて感染した猫のうち50%が持続感染になる。
1歳以上で感染した猫のうち10%が持続感染になる。
参考サイト:JBVP-日本臨床獣医学フォーラム
成猫の90%は猫白血病ウイルスに感染しても自然治癒してしまうということです。
このように自身の免疫力で自然治癒した場合には再びウイルスに感染することはありません。
とくに1歳未満で外に出歩くような猫ちゃんにはワクチン接種をしておくのがよいですね。
スポンサーリンク
ワクチン接種は毎年受けるべき?

猫白血病のワクチン接種の頻度についてはいくつかの意見に分かれます。
おもな意見
予防接種は毎年受ける必要がある
予防接種は2~3年に1回でいい
予防接種は1回受ければ必要ない
日本獣医学会では「猫白血病ウイルス感染症では…2から3年以上の間隔での追加が必要」とされています。
アメリカでは猫の体に負担をかけないためにも3年に1回でよいとされています。
猫白血病ワクチンで副作用が起きる猫もいるため、個人的には3年に1回の意見に賛成ですね。
うちの猫は4種接種後にアレルギーが出てしまい大変な思いをしましたよ(^^ゞ
猫は特殊な体質で注射をした場所がシコリになることがあります。
そのシコリが悪性腫瘍のときもあるので切除しなければならないケースもあります。
ですから初めから切除しやすい場所(尻尾の先や足)に注射する獣医師もいます。
そのシコリが悪性腫瘍のときもあるので切除しなければならないケースもあります。
ですから初めから切除しやすい場所(尻尾の先や足)に注射する獣医師もいます。
【熱っぽい】猫がワクチン接種後に元気がないときの4つの対処法
まとめ
猫白血病ウイルスの予防にはワクチンが有効、ただし100%ではありません。
最大の予防は感染猫と接触させないこと、そして免疫力を高めるためにストレスを与えないこと。
とくに外に出歩く1歳未満の猫ちゃんには、猫白血病ワクチンは必須だと思います。
【毎年】猫の予防接種の回数と費用について調べてみた【必要?】
コメントを残す